銀行のババア

今日、銀行に行ったら、ヨロヨロ歩きのばーさんとじーさんがいた。 とにかく何で銀行に来たのアンタラってくらいヨロヨロで、入口のドア(銀行によくある駐車場横とか裏側からの入口、通りに面した入口は自動ドアだよいくらなんでも田舎でも)を必死で開けてやっと中へ入った。 じーさんは、持っていた小さな手提げを3つ、ばーさんの足元に置いて車に戻ってしまった。 その後ろにアヤノさん。 いやーこの状況でムシして入るのは人道に反するでしょう。 ア「ドア押さえてますからどうぞ」 ば「アラすみません〜」 ア「荷物お持ちしますね」 ば「スミマセン〜」 ひょいと持ち上げようとしたら、肩グキッ!! は?! お、重い!! ちらと見えた中身は、ぎっしりつまった小銭!!! しかも手提げは全部で6つあり、よく考えたら金種で分けてあるのか?! 1袋1袋は中身は同じコイン同士に見えたし。 小銭を侮るなかれ、あの量だと数十万円分はあるぞ(500円玉まであの分量あったとすると) 重くて腕がプルプルしたけど、下ろす訳にもいかず、プルプルしたままババアの希望の場所まで運んでやったよ。 ババア、涼しい顔で「どうもねえ〜」とか言ってたけど、重くてヨロヨロしてたのね。別に体がどうとかじゃなかったのね……。 何か、何か……。 いいことしたんだよね?