邪魅の雫 読了
そして気付く。
関口が容疑者になったのって何だっけ?
読んでないような…(爆)
京極夏彦の本を読み始めたのは、新書じゃなくて文庫が出始めてからなので、結構最近のこと。
とはいえ、第一作の『姑獲取の夏』が2000年に第7刷として発行されたのを持っているので、もう6年になるのか。
京極夏彦の本はマンガみたいに、ページの文字配置に効果がある。
めくると場面が変わっていたり、二段構えの文書の対比があったり、今回はページののどに対になる見解文が配置されるようにしてあったり、とにかく凝ってる。
私が今まで読んだ小説で、一番日本語で書かれた意味がある小説だと思う。
案外私は子供の頃(高校ぐらいまで)は海外作品ばかり読んでいたのだ。ナマイキ(笑)
多分、処女作の『姑獲鳥の夏』も、そんな計算をして書いたかも知れないけど、どっかズレてたトコがあったような。
もう本当に物理的な文字配列のズレで、このへんの文字を一文字減らせばピタッとするのに何故? と思った記憶がある。
文庫版を出すに当たっても、多分新書に合わせて配置した文字を再検討して配置しなおしたりしたんだろう。私は両者を見比べていないから分からないけど。
確か帯に大幅加筆修正とか書かれていた。
ハードカバーを文庫で出す時にそのまま出すような小説家とは違う。
あと、京極夏彦は省略しない。
そしてくどい。
更に親切。
でも盛り沢山。
というか広く深い。
だから長いのだ(笑)
写真の『絡新婦の理』は文庫版を待ちきれなくて買っちゃった新書版。
「塗仏の宴」上下巻は父さんが入院していた時(もう3,4年前になるのか)に、病院の図書室にあったのを読み倒した。付き添いはヒマなので。
だから手元に「塗仏の宴」はない。
ちなみにこの頃はゴスとかデスとかそっちに傾倒していたので、三島由紀夫も読んだ(笑)
つうかなんで病院の図書室に京極夏彦やら三島由紀夫なんかがあるんだよ(笑)
よけー暗くなるじゃねーか。
教えてくれ宮城県立がんセンター。
まあ、結構な蔵書はあったんだけど。多分付き添いの人の寄付だろう。
マンガから絵本から新書から文庫やら幅広くあったからなあ。
んで、「陰摩羅鬼の瑕」、たぶん読んでない(笑)
「百鬼徒然袋」は読んだ記憶がある。
だって私は榎木津ファンだから(笑)
今回はエノさん中心の話だったのに、エノさんがあんまり出てこなくてつまんなかった。ブーブー。
あと、エノさんが映画版『姑獲取の夏』で阿部寛だったのもちょっと納得行かない。
全体的にもっと若い俳優を使って欲しかった・・・。
30代中盤ぐらいの。
だから、映画観ていないんですよね。WOWOWでやってた時もあって、そのときやってるの分かってたんだけど、見なかった。
だって『姑獲鳥の夏』、映像でみたくねーじゃん・・・。
とはいうものの、このブログのいっちゃん始めの記事は、確か映画版『姑獲鳥の夏』の話だったような気がする!
楽しみ! とか書いてたような気がする!(笑)
興味ある人はどうぞさかのぼってみてください。
そう考えると、このブログも長いなー。