いかんと思っても
二度とビッグバンドのカテゴリは書かぬと思っていたが、昨日は前にいたバンドのライブに行ってしまった。
もう2度と行かないと思ったのに(読んでるメンバーのみなさんゴメンナサイ)、面白き青春時代を共に過ごした友人が遠くへ引っ越すというので。
彼の妻を大船渡から連れ出して歩いたこともあった。
北上で迷子になって花巻周りで帰って来たり(笑)
釜石の山奥でノーマルタイヤで雪道にツッコんだり(爆)
おみやげのクッキーを包んでいたら、7時を回っていた。
久々のメンツ。
窓越しにベース氏の後頭部が見えた。
ドラムセットに埋もれるドラマー。
楽譜に喰らい付くホーンセクション。
店の狭さゆえ仕方ないが、音はすれども姿が見えぬ、ピアノ。
マスターが開けてくれたドアの向こうにはヴォーカルが元気に歌っていた。
空席に座り、ジーマをあおる。
酒が入ったところでジーマぐらい効くものではない。
でも、アルコールで活性化された五感が、私をいきなり審査員モードへと切り替える。
いかん、今日はコンサート。コンテストでもコンクールでもないの。
トランペット、ベルアップ! サックス、ヘンなアクセントつけない! 姿勢が悪い! そこはクレッシェンドでしょ! もっと他の音を聴いて合せて! サックス音がデカイ! 音程! ほらまた姿勢が悪い
叫びだしそうになるのを必死で抑えた。
終わってからの飲み会、始まる前にベース氏と吹奏楽トークをする。その後は、打ち上げと送別会。
自分の思っていることをなかなかうまく言葉に発する事が出来ない主賓は、それでも、精一杯の感謝の言葉を搾り出した。彼と心の交流が本気で取りたいのならば、文通が一番いいのでは。きっと直接会話よりよく彼の気持ちを汲み取る事が出来るだろう。やらないけど(笑)だって妻いるし。妻もちじゃない男性との心の交流モトム。
久々なのは分かってるが、相変わらずメシを前に「ウ○コ」トークが飛び出すオゲレツ集団である。しかも、そんな人じゃないと思っていたのに4回もウンコウンコ(あ伏せるの忘れた)。
ホヤの解体の話だったが、ヨッパライなので何回も同じ話が出るのだ。
そんな話はシラフの時にしてください。
主賓、近寄って隣へ座る。
言葉は少ない。まあ、いきなり増えたりしないだろう。よく分かっている。
遠くに行ってもがんばれよ。そんな事は言わない。
元気でね、それだけでいい。
ギター君、近寄って隣に座る。
私の友人の名を出す。何だ未練があるのか。
「あいつはお前が口説かないから、今も彼氏いねえよ」
と言ってから、最近会っていないので、実際どーだか知らない事に気付く。
いたら教えてね>コットン
2次会へ。
とはいえもう午前様。
ギター君は今から車で仙台へ帰るらしい。正気の沙汰ではない。
雨は夜更け過ぎにみぞれになっていた。
代わりに、そのギター君の後釜に転勤してきた彼が、2次会へ付いてきた。
実はうちのお客さん。
帰りはこの人を乗せてタクシーで帰ればいいな、通り道だし、家が。
と、思ったが運のつき?
モコモコジャンパーを脱ぎ捨て、彼のTシャツをまくる姿を拝むまでに1時間はかからなかった(爆)
いやあ、久しぶりだな、この人種。
帰り、やはりこのはっちゃけ兄さんを乗せて帰ることにし、主賓とその妻、ヴォーカル、侍Brass(違うから)おんつぁんとハグして(私は酔っ払うと人に抱きつく)、タクシーへ乗り込む。
途中ではっちゃけ兄さんをふり落とし、帰宅すると2時半だった。
きっともうこんな機会はないだろう。
いつまでも過去にとらわれていてはいけないのだ。
でも、たまにはいいか(自分に甘いアヤノ)。