東京珍道中記〜池袋編〜2

大ホールはコッチ、と大きなエスカレータに乗って上まで行きます。 こんなに長いエスカレーターは、勾当台公園エスカレータ以来です。あ、京都駅かもしれません。でも、勾当台公園は地下へ向かうやつだし、京都駅のだって壁が近くにあったから大丈夫だったけど、ココのは回りに何もなくて、ブルブル。たかいよこわいよ。あのガラス張りの窓みたいなのの中身はがらんどうで、上から芸術的な四角いオブジェがたくさんぶら下がっていました。 ホール入口に着くと、早速、色の薄いジーンズ・メガネ・髪は後ろで1つに束ねる・薄胸と四拍子なおねーちゃんがスライムのピアスだかイヤリングだかを両耳につけているのを発見し、萎える。キミは少しこう何というか、ひねれよ。 見渡すと、もちろん2、30代の人が一番多いような気がするけど、全年齢がいた気がする。おばーちゃんやオッサンもいた。もちろん子供も。 改めてドラクエの音楽が好きな人が多いってのに感動。 程なく開場して、中に入った。 入り口横に花束受付があった。いやー、だって岩手から花をたんがいで(訳:担いで→持って)行く訳にはいかねーべよ。ああ、東武デパートの角に花屋があったなあ、あそこで買えばヨカッタ!! 後悔先に立たず。物販でピアノ譜をgetし、とっとと自分の席に移動します。 予約の日に二日酔いで死んでいたアヤノサンは、B席しか取れませんでした。3階のはじっこです。シクシク。 でも、入ってみると、ちゃんと見えます(あたりまえ) 開演前だから飲み物飲んでもいいかなーと思ったら、係員に止められたので、ロビーに出てゴクゴク。 しかし、私と友人の両隣が全然来ません。もったいない、まだ来ないのかなー。 と、私の隣に、リーマン風の兄さんが到着。おおう、よかったな、まだまだ時間はあるぜ(えらそう)。 開演直前には、友人側の空席4つも埋まった。よかった。 開演時間になって、オーケストラの人が入場。ワーワー!! 続いて、すぎやませんせいが入場。キャーキャー!(注:叫んでません) 曲が始まってからは、もう、泣きっぱなし(泣くな)。 曲を聴きながらついついリズムを取ったり、頭を振ったり、トロンボーンのポジションを取ったり。そして泣く。 隣の兄さんスンマセン・・・。 でも、楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。 第1部が終わると、うう、もう半分終わっちゃった・・・という気持ちに。 プログラムもろくに見ていなかったので(曲目は暗記するぐらい見ていたから)、改めてプログラムを見て、休憩時間は過ぎていきました。 2部は、2曲だけまとめて演奏して、あとは一気にエンディング直前までぶっ続けで演奏。 あ、1部では4曲とか3曲とか細切れに分けて演奏してくれました。 クラシックのコンサートで、よく楽章の間に拍手はしないってのが分からなくて、1楽章が終わるごとに拍手しちゃう人がいますけど、今回は、きちんとココからココまでって区切って演奏してくれたので、大変分かりやすかったです。 滞りなくプログラムは進み、エンディングの曲も佳境へ。 最後のトランペットのパパッ!パパッ!!ってのがもうなあ、アレはエンディング見た人じゃないと分からんよ(その説明が意味不明)。 あ、アヤノはミーティア派です(笑) 鳴り止まない拍手、ここぞとばかりアッピールの拍手をします。 ひざの上でなんて出来ません。手をめいっぱい伸ばして、1cmでもすぎやま先生の近くへ届くように。 隣の兄さんも対抗して(?)腕を伸ばして拍手。そうそう!(笑) すぎやませんせいが、指揮台の上の指揮棒を持った。あ! やった! アンコールだ!!! とたんに拍手の手を中止し、ひざの上に置く。ワクワク!! 「ホント、皆さん分かってらっしゃるというか、ボクが指揮棒を持った瞬間、ピタっと拍手が鳴り止むんだもんなあ」 そりゃ指揮者が一旦置いた指揮棒を手にしたら、拍手は止むでしょうよ。 で、先生が用意したアンコールは、『おおぞらをとぶ』。 そう、ドラゴンクエストIIIラーミアですよラーミア!! 今回のVIIIにも出てくるアレですよアレ! 倒れそうアタクシ。 マジで? マジで? としているうちに、スイッと指揮棒が振られると、そこへラーミアが現れました(幻)。 フルートの繊細な旋律がオーボエに受け渡されて、舞い散る羽根はハープの音色。最後は全員で力強く羽ばたくラーミアの羽をあらわします。 アヤノさん感涙。咽び泣きながらラーミアの幻を見ました。 最後にもう一回、序曲を演奏してくれました。開演が6時と早いせいで、休みを取って聴きに来たわたしのような人でない限り、普通の社会人ではいくら東京に住んでいても、頭から聴くのは時間的に厳しい日程でした。 私も、コンサートやコンクールなどで、ステージから見たホールってのは知ってるのですが、結構席が埋まってるとか埋まってないってのはよく見えるもんです。 なので、序曲に間に合わなかった人のためにも、もう一度演奏してくださいました。 私も、冒頭に聞いたときには、やっぱり感激で胸がいっぱいで、いろいろ聞き逃したのもあったので、もう一度聴けてよかったですよ。 ところで、ドラクエの序曲はIVからずっと今までアレなんだけど、実はIV,V,VI,VII,VIIIと全部ビミョーに違う編曲ですよね。 私も研究不足で、ドレがどうとかいえないけど、そんなところも気をつけて聴くのも良いんじゃないかなと思います。 ホクホク満足したアヤノ。と、Mちゃん。 しかし、残念なことにMちゃんはVIIIをクリアしていません。 で、レティスにも会っていません。つかあの大陸に到達していません。 そして、ドラクエはVIIとVIIIしかプレイしていません。 すなわち、こんなにアタクシが熱く語った『おおぞらをとぶ』が、いったいどんな意味を持つのか、まったく知りません。 ハァァァァァァ・・・。 CDシアターでも貸そうかな・・・(一番ラクで手っ取り早い) で、スターバックスでサンドイッチを食らって、ホテルに戻り、雷が鳴る中フロに入り、酒を飲んで寝ましたのことよ。